Worlds 2019 各チームのザヤ対策 part12

続き

SKT vs G2

Game1
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SKTが青サイド選択。もう赤サイドを選択するチームはいないと思う。

SKT : ザヤ、グラガスが開いているけどレネクトンファースト。かなり意外な選択。特に Perkz のザヤを取り上げなかったのが意外。ザヤ対策としてはグラガスのコントロールくらい。レネクトンでザヤに届ききるかと言われると微妙なところ。ショージンを積んでうまくEを複数回使えれば何とかできるかもしれない。グレイシャルニーコのGLP800でザヤは殴りにくいかもしれないが、スタンがウルトしかないのでザヤのウルトの起動は防げない。ザヤ対策としては中途半端という印象。カイサ+グラガスをピックできたが、1v1勝てる相手がいないのでカイサのウルトは使いにくい。クレッドを殴るしかないが、ライズ+ザヤに対してカイサ+ニーコなのでDPS勝負では絶対勝てない。序盤から勝つ必要がある。試合では、レーニングでレネクトンが有利を作ることに成功したが、タワーの折り合いからゴールド差を詰められ、レネクトンの作った有利を手放してしまった。レネクトンがうまくスノーボールできなかったので中盤までにショージンも積めなかった。ティアマト買われる→プッシュするために自分も買う→レーニングフェーズが終わると対面がクレッドからライズに変わる→MR装備を積む、という流れでショージンにいくタイミングを完全に失った。グラガス、ニーコ、レオナがライズに刺さっているのでうまく生かしたかったが、ライズはサイドレーンを押し続けたため、その強みを生かせるタイミングはほとんどなかった。ライズのスプリットプッシュのカウンターとしてバロンを取ることはできたが、それでもライズのスプリットを止めることができず、最後はバロンからの反転をやらざるを得なくなり、やりたくなかった集団戦をやらされて負けた。かなりドラフト負け。グラガスがライズとザヤに刺さっているのでグラガスがスノーボールすれば可能性はあったが、全くその流れを生み出すことはできなかった。ザヤ対策もライズ対策も不十分と分かった試合。

G2 : ザヤを空けたら取られなかったのでザヤピック。ライズを取ったのは少し意外だった。グラガスは取られてもカウンターしやすいということだろうか。エリス、オラフ、レクサイ、リーシン等序盤強い jg なら何でもいいと思っているのかもしれない。最後のクレッドは意外だった。タワーダイブ耐性が高いのとタワーダイブに合わせたときに強力ということだと思われる。エンゲージがラカンしかいなかったのでそこを補う意味もあったかも。最序盤こそレネクトンに負けていたが、ティアマトが買えてからとレーニングフェーズが終わってからファームが伸びたので問題にはならなかった。全体としては131もできるし集団戦もできるし少数戦もできるし序盤もそこそこ戦えるしスケーリングもあるし、何でもできる構成。赤サイドでこんなにやりたいことやれる構成作れていいのか?と思うくらい贅沢な構成。グラガスだけ危険なのでグラガスのスノーボールだけ気を付けなければいけない。試合では先手を取るローテーションでゴールドを生み出す動きが目立った。ライズは極力グループしないでスプリットプッシュでプレッシャーをかけ続けた。残りの4人も相手からのエンゲージやピックオフをさばけるチャンピオンがそろっていたので、スプリットプッシュが効果的だった。ドラフトのうまさが光った試合。

Game2
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G2 が青サイド選択。

G2 : ライズファースト。単純にグラガスより優先順位が高かったようだ。オーン、エズリアルで返したのは意外。オーンはレネクトンのカウンターとして出てきたと思うが、ヤスオの壁でウルトを消されるのが痛い。エズリアルも安全にファームができるというだけでキャリー力が高いチャンピオンではない。jg のピックを遅らせたので、オラフ、レクサイを ban されてリーシンも取られ、序盤に強い jg がなくなってしまった。J4 も弱いわけではないが、リーシンと戦うのは難しい。グラガスがフレックスだったので先出し jg になることを恐れた可能性はあるが、それでも jg を先にピックすべきだったように思う。最終的には J4 ガリオを加えてオールインエンゲージ構成になった。問題は合わせるキャリーがエズリアルという点。オーンのパッシブでダメージを水増ししようということだと思うが、そこまで誰が支えるのかという点もあるし、相手にルブランを取られているのでエズリアルは動きにくい。試合では最序盤のインベードを返され、J4が jg のコントロールを失う最悪のスタート。リーシンのスノーボールを許してしまった。ついでに育っちゃいけないルブランも育ってしまった。オーンのパッシブでエズリアルのTFを強化できたタイミングの集団戦も負けてしまい、そのあとはどうしようもなかった。やっぱり J4 ガリオに合わせるキャリーはエズリアルじゃないと分かった試合。

SKT : 青サイドカイサ ban の法則でザヤは ban 。レネクトンの優先度が高い。オーンでカウンターされたが、ヤスオでカウンターできたのでよかった。ついでにグラガスヤスオも完成したし最初の3ピックでは完全に上回っている状態。グラガスヤスオを bot に置くことで相手 jg のプールに制限もかけることができて4th ピックまでのドラフトも完璧。最後に、レーンも強い、エズリアルに届くことができる、J4 ガリオのエンゲージも問題ない、と3拍子揃ったルブランをピックできて完璧。特にいうことがないドラフト。相手のスケールがすごいので、序盤のリードが欲しいが、相手からの抵抗は薄いのでそこまで難しいタスクではない。グラガスヤスオのフレックスがきれいに決まった試合。

Game3
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SKT が青サイド選択。

SKT : ライズファースト。1試合目でライズのスプリットが止められなかったのでわかると言えばわかる。問題はザヤ対策も不十分だったのでザヤ取らせて大丈夫かという点。結果的には全く大丈夫ではなかった。グラガスを取りたかったはずだが、エリスを取られると困るということでレクサイになったのだと思われる。ザヤに届く要素が基本的にない。レオナのウルトとザヤのウルトを交換できるくらい。クレンズとかサッシュ買われると詰み。集団戦の勝ち筋が薄いのでライズのスプリットに賭けるしかないわけだけど、Game1 のG2の構成と違って残りの4人はエンゲージをさばくことができるチャンピオンではない。その上相手はノーチラス、カミールと理不尽なエンゲージが可能。オリアナもいるのでタワーシージを守る立ち位置すら難しい。Game1 と同様にドラフト負け。ザヤ+ハードエンゲージ構成に対する解答がなかった。こうなってしまった以上、序盤からザヤを狙い撃ちしてファームさせない動きが必要。実際の試合ではレネクトンが3分でソロキルする最高のスタート。問題があったのはソロキルで得たゴールドをカルに還元してしまったこと。スノーボール態勢が整っていたにもかかわらず、エリスのガンクを食らってスノーボールが完全に停止した。ドラン剣にしていたら2v1でも生き残ることができたかもしれない。基本的にはイーブンな状態が続いたが、バロンを取ったり、mid シージででかいミスをしたり、バロンを取ったり、ローテーションでミスったりして結局負けた。やはりザヤに届かないので集団戦は一回も勝てなかった。

G2 : ラカン ban でザヤを牽制。ザヤは当然優先するとして、カイサで返してくることが見えているのでノーチラスを取り上げ。序盤強い jg のエリスも取れて3ピックは安定。カミールをピックしたことでライズのスプリットを牽制。最後はライズカイサとレンジが短いキャリーをゾーニングできるオリアナ。ドラフトの流れ的にはきれい。カミールとレネクトンのレーニングだけ問題。オリアナはレオナに捕まる可能性があるが、どちらかと言えばカイサ、ライズに対するノーチラス、カミールのプレッシャーの方が上なのでそこまで問題にはならない。ザヤがファームできたら基本的にはそれだけで勝ち。戦いやすい構成を組めたといえる。レネクトンのスノーボールも止めることができたし、タワーの折り合いでザヤにゴールドを集めることもできた。でかいミスがないこともなかったが、相手もしたのでおあいこ。最後は構成差を生かしたマクロで勝った。ザヤはやっぱりダメだと分かった試合。

Game4
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G2 が青サイド選択。

G2 : キヤナとグラガスの選択。Jankos のキヤナがよくないことは証明済みだったので、グラガスを取るのは仕方ない。キヤナ対策はマークスマンを取らないこと。グラガスは強力なCCがあるし、ヤスオは硬いし、シンドラはゾーニャとバンシー積めるし、オラフはCCが効かないし、オーンは硬い。誰を狙えばいいかわからない。スケーリングにやや難があるが、オーンでカバーしている。うまいドラフトを作ったなあという印象。MSIのときもマークスマンがいない構成でSKTに勝ったが、今回はヤスオがいるのでバロンは取れる。前よりやりやすい。単体バーストに寄った構成なので、5v5はそこまで強くない。オーンとヤスオの wombo combo ができれば別だが、期待はできない。試合は序盤から終盤まで一進一退。構成的にはG2の方がやりやすいけど、ブラッドのAOEがきれいに入るとさすがに集団戦は勝てない。最後はエリスとキヤナの賞味期限がきたのと集団戦の上手さで勝ち切った。

SKT : 青サイドカイサ ban の法則でザヤ ban 。2戦目と違うのはキヤナを空けてライズを ban したこと。結果的にはライズを取らせてグラガスを取った2試合目の方がドラフトは有利だった。G2 のキヤナ対策があまりにも強力だったのが想定外。だとしてもヴァルスノーチラスの bot はないと思う。グラガス、オーンがとにかくきつい。タムケンが欲しい。2nd ban フェーズのスレッシュとケイルも効いてない。グラガスヤスオシンドラのフレックスに混乱したと思うしかない。Clashの時に思ったけど、あの時間で正確なドラフトをやるのは難しい。事前の準備が十分じゃないとおかしなドラフトになる。要は準備不足。最後のブラッドピックは苦肉の策。マークスマンがいない相手にはあまり有効ではない。でもいきなりあの場面で出せるピックと言われるとブラッドくらいかなあという気はする。割と構成負け。メタの理解度とドラフトの準備の差が大きいと感じるシリーズだった。



SKTにもミスはあったが、G2にもミスはあった。人間だからそこは仕方ない。それを大きなミスにするか小さなミスにするかはドラフト次第。選手のミクロとマクロを鍛えることも重要だが、そこが競ってくるとドラフト差で負ける。SKTは元々ドラフト負けしやすいチームだったので、このままではまずい。



FPX vs G2 の簡単な予想

FPX が青サイドの時
G2の ban はパンテオンが固定。キヤナの ban もほぼ固定。Jankos が使えないのがばれていて、Tian のキヤナがヤバいので優先順位が高い。Caps が使えるとは思うが、赤サイドの 1st ピックとしては実質フレックスじゃないので弱い。Jankos がこの3週間ほどで仕上げてきてたら話は別だけど、多分ない。3個目の ban がどうなるかは FPX の ban 次第。カイサが ban だったら法則に従って ザヤ ban 。そうじゃなかったらラカン ban でザヤを牽制する可能性がある。ラカン ban のメリットは、ライズ、ザヤ、ノーチラスのうち2つを取れる点。3チャンピオンともパワーが高く、FPXにとって重要なチャンピオンを2つ取り上げることができるので効率的。特にノーチラスを取り上げることができると Doinb のやっかいなフレックスを消すことができてお得。
FPX側の ban は、アカリが固定。Caps のアカリはヤバいし、Doinb が好むタイプのチャンピオンではない。LWXはマークスマンしか使っていないので、万が一にも取られるわけにはいかない。残りの2つは予想が難しいが、グラガスかヤスオを ban する可能性が高い。G2はグラガスヤスオのフレックスをドラフトでうまく生かしてきているのでコントロールが難しい。多分グラガスを ban すると思われる。Jankos 対策というより Mikyx のグラガスのクオリティが高すぎる。3個目の ban も予想が難しい。シンドラがフレックスなのでもしかしたら消してくるかも。
仮に、FPXがアカリ、グラガス、シンドラ ban 。G2がパンテオン、キヤナ、ラカン ban だったとすると、FPXのファーストピックは悩ましい。ザヤをとってライズノーチラスを取られると、相手のカイサノーチラスが確定してしまい、bot のコントロールを失う可能性がある。ライズを取って、ザヤノーチラスと取られた場合、カイサ+ガリオとかでレーニングはできるかもしれないが、最終的にザヤ対策が十分になるかわからない。ノーチラスを取って、ザヤライズと取られる場合、ライズのスプリットがきつい。ライズ以外の4人にエンゲージしたいわけだけどザヤなのでさばかれる可能性が高い。
こうなってくると、3個目の ban はカイサにして、G2にザヤを ban させた方がドラフト的にはいいかもしれない。FPXのヴァルスタムケンは強力だったので、ザヤカイサがいないドラフトはそこまで問題にならない。ライズファーストピックも実現しやすいので、可能性は高い。

FPX が赤サイドの時
FPXの ban はパンテオンが固定。アカリも固定。最後はザヤも固定なんじゃないかと思う。相手にカイサを取られてもヴァルスで返せるので、カイサを取られることは恐れていない。ライズ、カイサどちらか取れればいいやという感じだと思われる。ライズが取られた場合には、カイサグラガスで返せば、グラガスヤスオの bot を防げるので Perkz のプールにプレッシャーをかけることができる。カイサを取られたときはライズヴァルスと取ると思われる。
G2の ban は予想しにくい。候補はキヤナ、ノーチラス、ライズ、カイサ、レネクトン、GPあたり。ぶっちゃけ ban したいのが多すぎる。キヤナは使いたくないはずなので ban だろうなという気はする。TheShyのクインに対してイーブンのレーニングをしていたレネクトンも怖いと言えば怖い。キヤナ、レネクトン、ノーチラスあたりを ban して、ライズファーストピックとかになりそう。カイサは比較的対策しやすいはずなので、何か準備があってもおかしくないし、ノーチラスを切っておけばそこまで強力なレーニングはできないはず。(多分)



なんとなくだけど FPX が少し有利な気がする。Jankos がキヤナを使えない点、Perkz がザヤ、カイサが消えた時に強いピックがなさそうな点が主な原因。

macro11

この記事へのコメント

  • とても興味深い。続けろください。
    2019年11月10日 15:13
  • macro11

    コメントありがとうございます。
    続きはいつも未定です。

    >さん
    >
    >とても興味深い。続けろください。
    2019年11月10日 16:00